運動発達遅滞の子どもがこの様に変わる・・・!

 2019年以降にこの訓練を開始した子どもの中で、運動発達遅滞と考えられる子ども5名の発達経過を示し、全体的な事を考えてみます。 2022年09月23日記

 運動発達遅滞と考えられても、他の病名や障害名がついている子どももいます。
−−○○◎◎ 公開 2022年09月22日
 まずは訓練を開始した時の機能は…
A 1歳8か月で訓練開始。寝返りと肘這いを行う。座位不能。手でもって支える事が嫌い。
 “ モデル 恵美ちゃん
B 4歳4か月で訓練開始。寝返りと肘這いを行う。自分で座位となる。四つ這い不能。立位・歩行不能:立った際に重心が後方に有る。
 “ 桃花ちゃんの場合
C 5歳2か月で訓練開始。寝返りを行う。持ち込み座位可能。背臥位となって遊んでいる事が多い。
 “ モデル 大翔君
D 6歳8か月で訓練開始。座位可能。変形四つ這い(バギーホッピング)を行う。立位・歩行不能:立った際に重心が後方に有る。
 “ モデル 翔星君
E 7歳7か月で訓練開始。自分で座位となる。尻這いを行う。立位・歩行不能:立った際に重心が後方に有る。ホームページ内の紹介は有りません。
 上記の子どもを下記の表にまとめてみました。

項 目

A A施設
B B施設
C C施設
D D施設
E D施設
訓練開始
1歳8か月
4歳4か月
5歳2か月
6歳8か月
7歳7か月
首のすわり
7カ月時は不能
5か月
4カ月ころ
ーーー
8か月
寝返り開始
7カ月ころ
9か月
8カ月ころ
4か月
1歳2か月
肘這い開始
1歳8カ月
3歳
ーーー
ーーー
ーーー
自力座位
2歳6か月
2歳4か月
6歳8か月
1歳6カ月ころ
2歳5か月
四つ這い移動
2歳8か月
4、5歳尻這い
5、3歳四つ這
ーーー
兎跳び
5歳ころ
尻這い
時期不明
歩行開始
3歳8か月
7歳3か月
ーーー
7歳3か月

7歳3か月
片手繋ぎ歩行
現在の年齢
3歳10か月
9歳1か月
8歳3か月
7歳4か月
7歳10か月
 この表から何が見えるのか?
T 四つ這いができないのは一人だけ…
 Cを除いた四名は、何らかの歩行ができるようになりました。
 ここで独歩と記さないのには、大きな理由が有ります。たとえ独歩が可能となって公道を歩き、周囲の人たちに迷惑をかけるならば、最初から手繋ぎ歩行で満足してもらわなければなりません。
 何らかの歩行を希望するならば、四つ這い移動(変形四つ這いやいざり這いも可能)ができるように指導しなければなりません。
U 年齢が低い方が得なのか…
 Aは1歳8か月で訓練を開始していますが、“ 歩君の場合 ”は1歳5か月で訓練を開始しました。
 これらを基に推測すれば、D・Eがもっと早くに訓練を開始していれば、入学以前に独歩に至ったと推測できるのでは・・・
V A・B・Cは各々各施設で、DとEは同じ施設で訓練を受けていました。
 どの施設で訓練を受けたとしても、伸びる能力を伸ばしてもらえてはいませんでした。
 歩く事だけが目標で無いとしても、何か何処かがおかしいと思いませんか。
W 麻痺の障害よりも運動発達遅滞の方が、平衡感覚も良く遅くからでも伸びる可能性は高いですが、Cが伸び悩んでいる原因は…
 やはり早期から伸びる能力を伸ばす気持ちで、子どもと保護者と共に努力したいです。努力の結果は、子どもに現れると考えます。
X DとEとが同じ年齢で歩く様になっていますが、その歩行内容は全く異なります。ここでも早期の正しい治療によって運動機能が変わる事を示しているのでは・・
Y この表には表れていませんが、いずれもの子どもが歩行器での歩行練習を行っています。
 ここで言う歩行器は →→です。
※ この表に合わせて、各子どもの精神発達を数値で表す事ができたならば、もっと興味深い表となったのではないだろうか。
 運動発達遅滞の子どもの機能の変化が、変わる事には理解されたと思います。麻痺の子どもは、これとは違うかもしれませんが、やはり変化するのです。変化が見られる訓練を受けて欲しいです。
※ この表でBは、2019年より以前から訓練を開始していました。内容に間違いが有った事をお詫びいたします。

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 製作 LS-CC松葉杖訓練法 湯澤廣美